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2014.07.0216:49

Love eternal、そして大石圭『拾った女』

こんにちは。ここのところ割と頻繁にブログを更新できていますね、nexaです。

Love eternal

この前、大石圭『死人を恋う』を紹介しました。とても美しい物語でした。

この『死人を恋う』、アイルランドで映画化されたそうです。

Love Eternal: Film Review - The Hollywood Reporter



美しい映像になっていますね。

日本版も公開されるのでしょうか。ぜひ観たいものです。

大石圭『拾った女』

この『死人を恋う』は、大石氏がかつて書いた『拾った女』という短編小説を元にしています。

物語も、さらには描写もよく似ていますが、決定的に違うのは――未読の方のために詳しくは伏せますが――、『拾った女』の主人公の世界『死人を恋う』の主人公のようには精彩を取り戻しはしないということです。しかし、彼の人生もまた、女性の死体によって一つのみずみずしさを得るのです。そのことが物語により一層の悲哀を添えています。

『蟲』『死人を恋う』、『拾った女』、いずれも、美しい女性の死体のわずかな時間での腐敗、悲しい破滅の物語であるように見えます。けれどもそうでしょうか。

人は無から生まれ、無に帰します。しかしこれらの物語の主人公たちは、彼女たちの死体を手にするまで、喜びのない、ただそこに悲しみのあるのみの世界にいました。『蟲』で江戸川乱歩は、芙蓉の死体が腐敗し膨れ上がる一瞬前の様子を「不思議なお化粧のためとはいえ、彼女の肉体が前例なきほど妖艶に見えたというのは、たとえば消える前のロウソクが、一瞬異様に明るく照り輝くようなものであった」と描写しています。彼らの虚しかった人生の最後の、かつ最初のきらめきが、彼女たちの死体との出会いだったではないでしょうか。

もっとも、『死人を恋う』においては、その最後のはずのきらめきが思わぬ延焼をして燃え広がってしまうのですが・・・。

さて、美女の死体が腐って崩壊した破滅の果てには、喜びのない死の世界、ゼロの世界がただあるのみでしょうか。いいえ、一瞬のきらめきが消え去っても、ひらすらゼロばかりの世界に一瞬のきらめきがあったことそれ自体は揺るぎません。想像してみましょう、この宇宙の存在も、本当は長い長いゼロの世界における、ロウソクの火の一瞬の揺らめきなのかもしれません。
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2014.07.0201:31

【創作】潮流あそび

こんにちは。『蟲』や『死人を恋う』を読んで創作意欲が湧き、自分でも小説を書きたくなったnexaです。というわけで、書いてみました。

潮流あそび



 少年の遊びなんていうものは、たいてい他愛もないものである。僕が親友のケイタと二人で、小学校の終わり頃から中2の夏のあの日まで続けていた遊びも、またご多分に漏れず他愛もないものだった。
 学校の帰りに、ガラス瓶なりペットボトルなりの飲み物を買って、飲み干す。翌日の朝、その空の瓶に手紙を入れて、砂浜のある決まった場所から沖へそれを思いっきり放り投げる。メッセージ・イン・ア・ボトルというやつだ。
 ただしこの瓶詰めの手紙、実は、名も知らぬ異国へのメッセージでもなんでもない。放課後、僕とケイタは自転車を隣町の誰も立ち寄らない入り江まで滑らせる。天気や季節にもよるが、瓶詰めの手紙は大体3回に2回くらい、この入り江に打ち上げられるのだ。自分から自分への瓶詰めの手紙――この実に他愛もない遊びが、僕とケイタのたまの楽しみだった。



 今から10年以上前、その中2の夏の日の朝は、曇りだというのにいやに蒸し暑かった。海はいつになく時化ていた。僕とケイタは、とくに行くあてもなく、ただ風を浴びるためだけに、そこらを自転車で走り回っていた。
 いつもの砂浜の前を通りかかる。砂浜の前の道に隣県のナンバーのミニバンが停まっていた。海を見ると、20歳くらいの男と女が海の中で水を掛けあって遊んでいた。
 こんな時化た日に。
 僕の生まれた町は、北陸のとある海辺の小さな町だ。何もない町だが、隣の県からわざわざ海を眺めたり泳いだりするためだけに人が来ることがときどきあった。
「今日は波が高いから、危ないですよ!」
 僕たちはそう言ったけれど、男が
「ハハハ、大丈夫、大丈夫。こんなに穏やかなんだから」
と笑うばかりだった。
 女の人は
「心配してくれてありがとね!」
と言って手を振った。その腕の動きに合わせて、大きな胸がぷるんぷるんと揺れた。




 果たして、僕たちが正しかった。
 僕とケイタが僕の家でスイカを食べていると、ケイタの父さんが息を切らして僕の父さんを呼びに来た。父さんたちは2人とも消防団員なのだ。
「おい、早く来てくれ。人が流されたようだ」
「なんだって、すぐ行く!」
 僕の父さんはケイタの父さんについていった。
「僕も行く!」
 僕たちは言ったが、「お前たちは危ないから家にいろ」と言われるばかりだった。食い下がっても消防団の邪魔をするだけだから、僕たちは黙って引き下がった。



 夕方、父さんたちは帰ってきた。男の方は死体が打ち上げられたが、女の方はまだ見つかっていないという。
 それを聞いて僕たちは目を見合わせた。
「ひょっとして・・・」
と、ケイタが言う。
「ああ」
とだけ答えて、僕は庭に出て、自転車にまたがった。



 案の定、僕たちは入り江にあのお姉さんがビキニ姿で倒れているのを見つけた。
 声を掛けても揺さぶっても全然反応がない。体は冷たく、息もしていない。お姉さんが死んでいると悟るまでに、それほど時間は要らなかった。
「父さんたちに言わなきゃ!」
 僕が自転車に跨ると、ケイタは
「待てよ」
と後ろから言った。
「なあ、その前に、おっぱい見ないか?」
 中学生くらいの男子は、たいてい自分の心と体の変化に戸惑うものだ。女の体への興味が脳の奥の方から洪水のように溢れてくる。生殖器が活動を始め、まだ知らぬ女の体を求めて暴れまわる。暴れまわる生殖器を必死で押さえつけ、どうにかおとなしくなってくれとなだめるのが、僕の日課になっていた。少なくとも僕はそうだったが、ケイタはきっと僕以上にそうだったから、そんな言葉が出たのだろう。
 こんなときになに言ってんだ! ふざけるな! ――そんな言葉を必死に喉の奥から出そうとする。ところが出てきたのは――。
「そうだな、ちょっと見るくらい、いいよな」
 健康的な手脚――死んでいるのに“健康的”だなんて笑ってしまうけれど――、水に濡れて艶を増した髪、豊満な胸――。
 しかもそれが、何をしてもなんの抵抗もしてこようはずのない、死体という形で、僕たちの目の前にある。
 その魔力に、僕たちは完全に当てられてしまっていた。



 ケイタがビキニのブラジャーを引き下げる。形のいい大きな胸がぷるんと弾む。ビキニの下は日焼けしておらず真っ白で、コントラストがはっきりと見えた。
「すげえ・・・」
 僕は息を呑んだ。
 ケイタは
「おっぱいだ・・・おっぱいだ・・・」
と呟きながら、胸を両手で揉み、胸の間に顔をうずめる。
「僕にも揉ませてよ!」
 そう言う僕の生殖器はすでにパンパンに腫れて、痛いくらいだった。
「いいぜ。俺はこっちをやるから」
 そう言ってケイタは、お姉さんの胸から両手を離し、パンツを引き下ろした。そしてケイタ自身もズボンとパンツを下ろし、お姉さんの両脚を広げて、勃起した生殖器をいきなり突っ込んだ。
「うおお! すげえ!」
 ケイタが声を上げる。
「ど、どうしたんだよ!」
「俺、今セックスしてんだ! お姉さんの死体とセックスしてんだよ! すげえよ! 気持ちいい! ぬるぬるして・・・最高!」
 ケイタは幸せそうに、死んでいるお姉さんに必死で腰を振った。



 先を越されてしまった――胸も性器も先に使われてしまった――僕はケイタに対して強い嫉妬心を抱いた。せめてまだ使われていないところとして、僕は口を見つけた。
 まず、キスをした。初キスの相手が死体だなんて、僕はそれまで思いも寄らなかった。死体の唇は冷たくてエロティックで、僕の生殖器はますます大きくなった。
 その大きくなった生殖器を口に入れる。そして、奥まで突っ込む。生きている人間なら、こんなに喉の奥まで棒を入れられたら吐いてしまうだろう。死体だから平気だ。
 僕はケイタより先にお姉さんの口を犯したことに、ちょっとだけ得意になった。お姉さんのこんな気持ちいい部分を知っているのはまだ僕だけなのだ。死んでいる女の人の喉に勃起した生殖器を突っ込むと喉の粘膜が先っぽを刺激してこんなに気持ちいいだなんて、誰も知らないだろう。世界中で僕だけが知っているのだ。



 ケイタがやった後、お姉さんの生殖器を海水で洗って、僕も入れた。やっぱりそのための器官だけあって気持ちよかったのが悔しかった。ケイタの精子が少し残っているのが、ちょっと気持ち悪かった。
 僕とケイタは、お姉さんの死体のあちこちに濃い精子を大量に注ぎ込んだ。
 僕たちはすっかり射精しつくして、我に返った。
 目の前にはお姉さんの死体。僕たちの精子が体中についている。
 僕は急に怖くなった。死体が怖いんじゃない。幽霊や呪いが怖いのでもない。こんなことがバレたら・・・。僕たちは当時、日本に屍姦を禁止する法律がないなんて知る由もなかった。
「な、なあ、どうしよう・・・こんなことバレたら、僕たち少年刑務所に入れられるんじゃないか?」
 僕のその言葉を聞いて、ケイタもガタガタと震えだした。
「う、埋めよう! きっと見つからないさ!」
 僕とケイタは流木でがむしゃらにあたりの砂を掘り、人一人入るくらいの大きな穴を作って、お姉さんをそこに埋めた。



 その日は、お姉さんの死体の柔らかい感触を思い出して幸せな気持ちになって興奮したり、警察が来るのを想像して怯えたり、眠れなかった。
 けれども結局それから10年以上経つけれど、警察が来ることもなかったし、お姉さんの死体も発見されなかった。
 僕とケイタはそれから例の遊びはしなくなったし、二人で遊ぶこともあまりなくなった。高校も別々になり、大学も僕は東京の大学に行くことになったので、すっかり音信が途絶えてしまった。
 僕は大学にいる間に、生きている女性とのセックスを一度だけ経験した。あのお姉さんの死体の足許にも及ばなかった。生きている女性と二度目をする気は起らなかった。
 大学を出てから、僕はバイトをしながら売れない小説書きをしている。ケイタが何をしているのかは知らない――知らなかった。

10

 田舎へ向かう新幹線の中で、僕は自分の鞄の底に封筒を見つけた。僕の小説へのファンレターだ。ファンレターをもらえるまでになったのは本当に嬉しい。嬉しいのだけれど。
「先生の新作を読みました。いつものことながら、先生の小説には背筋が凍ります。主人公の、美女の死体へのあくなき執着、人間の心の闇とはかくもあるものかと思いました。これからもこんなサイコホラーを書き続けてください!」
 ああ、僕のファンとやらはいつもこの調子だ。僕はラブロマンスのつもりで書いているのに、僕の書くものはサイコホラーだなんて言う。僕は決して人を怖がらせたくて小説を書いているのじゃない。むしろロマンスにときめいてほしくて書いているのだ。
 あれから、僕の女性の死体への情熱は脳の奥の方から洪水のように溢れ続けている。僕の心は、女性の死体を求めて暴れまわる。暴れまわる僕の心を、どうにかおとなしくなってくれとなだめるために、僕は小説を書くのだ。
 僕の思う限りのロマンティックな恋愛を僕は僕の小説の中で描いている。女性の死体との甘いラブロマンス。僕が求め続けているものを、紙の上に表現するのだ。

11

 新幹線からローカル線に乗り換え、コミュニティバスへ。コミュニティバスはなにもない道端――どうしてこんなところにバス停があるのだろう――に停まる。そこにはただ殺風景な入り江があるだけだ。
 僕は小説のインスピレーションを得たいと思って、新幹線とローカル線とコミュニティバスを乗り継いで、久々にあの入り江に来たのだ。
 どこかにあのお姉さんの骨が落ちていたりしないだろうか。落ちていたら持って帰りたい。無機質な骨も、あのときのお姉さんの柔らかな死体を思い出す良いよすがになるだろう。
「何か探しものですか?」
 急に後ろから声を掛けられて、僕は驚いて「わっ」と声を上げ、尻餅を搗いた。相手も相手で僕の声に驚いて、「わっ」と声を上げ、尻餅を搗いた。
 そして僕はその相手がケイタだと気づく
「あっ、ケイタじゃないか!」

12

 僕とケイタは喫茶店に入った。あのときの記憶を共有するケイタと話をすれば、インスピレーションが湧くような気がしたのだ。
「いやあ、久しぶりだなあ。あ、そうそう、最近こんな小説を読んだんだ」
 そう言ってケイタは、僕の小説を取り出した。
「あっ」
「なんだ、お前も読んだのか? 実にいいラブロマンスだったよ。もっとも著者はサイコホラーのつもりで書いているだろうから、著者を励ますために『背筋が凍りました。これからもこんなサイコホラーを書き続けてください』とかなんとか適当な出まかせを書いてファンレターをでっち上げて送ったがね」
「おいおい、なんだ、あの的外れなファンレターはお前かよ!」
「なんだ、これお前が書いたのか。驚いたなあ。アッハッハ、あのときの経験がさぞかし良い思い出だったようだな」
「良い思い出にもほどがあるさ。あれが良い思い出すぎて普通の恋愛が出来なくなっちまったんだから。ところで、お前こそなにやってるんだよ」
「俺? ほら、同級生にさ、伊藤っていただろ。あれと結婚して家業を継いでるよ」
「伊藤・・・? ああ、そんなのもいたっけな」
 なあんだ、僕が死んだ女しか恋愛の対象にならなくて紙の上の空想の世界で生きてフリーター稼業だっていうのに、こいつは生きた女と結婚して婿養子ってわけか。伊藤ねえ――そんなのもいたな。目立たない地味な女の子で、さして可愛いわけでもなく、そういえばクラスではいじめだかからかいだかの対象になっていたっけ。たしか親の仕事のせいで――と、そこまで考えて、僕は思い出した。
「あっ、伊藤って、伊藤葬儀店の!」
「そうさ。九割九分爺さん婆さんだが、たまーにいるんだぜ、可愛い子が」
 そう言ってケイタはにやりと笑った。
 ああ、女の人の死体のことでは、いつもこいつに先を越されてしまう。けれどきっとそれでよかったのだ。あのときケイタが「おっぱい見ないか?」と言わなければあんな楽しい経験は出来なかったし、ケイタが葬儀屋になっていなければこれから起こる楽しい経験もできなかったのだから・・・。

(完)
プロフィール

necrolife

Author:necrolife
@necro_lifeの中の人が死体愛を語るブログです。

ツイッターではファンタジーなフィクションで死体愛を語っていますが、ブログでは中の人のちょっぴりリアルな素顔も見せちゃいます。幻想を壊されたくない方はご注意を。

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